上原浩治に聞く Q.3 ずばり日本復帰の選択肢はありますか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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上原浩治に聞く Q.3 ずばり日本復帰の選択肢はありますか?

バリバリのメジャーリーガーを日本で見たい! そんなファンの思いは……

上原ジャイアンツの誕生は?

――だから小学生が野球を楽しむような感覚になる?

上原 そうですね。なんというか、グラウンドがそうさせるんですよね。球場の雰囲気とか。メジャーは言葉どおり「ボールパーク」なんですよ。実際、球場のなかに小さな遊園地があったりして子どもたちも野球観戦に関係なく遊ぶこともできます。

日本の球場ってどこに行っても同じような雰囲気っていうイメージでしょう? でもメジャーの球場はどこにいっても違う。極端な話、球場の形が違うわけです。左右対称ではなくライトだけやたら広いとか、右中間の一部だけ凹んでいるとか。日本は絶対に左右対称になっていますけど向こうはそれすらない。

――そういう意味では、日本もボールパークのようにしてグラウンドに近づけようと努力したりしている。一方でメジャーは現在ネットをちゃんとしようという議論がおきていたりします。

近くしてネットをつけるべきだと思いますね。やっぱりメジャーの球場のネットもなくてグラウンドに近いというのは選手から見ても危ないですから。

――ちょっと日本に話を戻しますが、復帰するとしたらジャイアンツでしょうか。

それは僕には決められないですよね。まずはオファーがないと(笑)。

――由伸監督が誕生したように、将来的に上原ジャイアンツが見たいというファンもいるのでは?

それはないでしょう(笑)。

――そうなんですか?

ははは。ないですね。

――そうですか……。第一回に賭博の事件の話がありましたが、ジャイアンツのイメージはだいぶ変わってきているかもしれません。上原さんが所属していた当時、「球界の盟主」といわれるチームは選手に求める立ち居振る舞いがやはり特別でしたか?

僕の場合は日本の他のチームにいたことがないので簡単に比べることはできないんですけど、でもやっぱり勝たなくちゃいけないチームですよね。何より。僕がいたときは、すでに少なくなってきていたとはいえ、テレビ中継もジャイアンツばかりでした。あとはビジターの試合(相手チームの本拠地)に行くと、マスコミの数も比じゃないくらい多いんだな、と感じさせられました。

ただ、だからと言って「ジャイアンツの一員であるべき」と思ったことはないんです。僕、ジャイアンツに入団したときも言ったんですけど、僕自身はジャイアンツらしくない選手を目指そうとしていましたから。

――「雑草魂」と言われた言葉に表れるエリートとは程遠い、という意味で?

はい、そういう気持ちでずっとやっていたんで。


明日の第四回の質問は「Q4・日本で取り入れたほうがいいメジャー式ってありますか?」です!


 

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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